友達が企業から不当解雇されて弁護士に相談した
2007-08-30 Thu 13:29:30
僕の友達が働いていた学習塾の経営状態が思わしくなく、給与の未払いと遅配が一年近く続いたのでそこを辞めて、別の学習塾で働くことになった。友達が知り合いの学習塾の経営者に、働いている学習塾の惨状を話したところ、家にこいよと言われたらしい。
友達は前の学習塾の講師仲間と2人で新しい塾に移った。ところが新しい塾で働き出して一ヶ月も経たないうちに、突然解雇されてしまった。理由は労働組合を作ろうとしたかららしい。友達はそんな動きなど微塵も行ったことがなかったので非常に驚いた。詳しい説明を求めたが経営者にてんで相手にされない。新しい塾の講師に話を聞くと、その塾はアルバイトの学生を講師に多く使って授業を回していたのだが、専任講師である社員の比率を高めようとして2人を招聘したらしい。だが、かなりのどんぶり勘定で経営していたので、専任講師を2人抱えると利益が下がってしまうことを2人に給与を支払う段階になって初めてわかって、すぐに首にしたのだそうだ。いい加減な経営をして、気分ひとつで解雇するのだから、首にされる側はたまったものではない。
友達は、親戚の人にとある弁護士を紹介してもらって相談した。不当解雇で民事訴訟を起こしても勝訴になるケースはそう高くないらしいが、組合をつくることは解雇の理由にならないし、またそんな動きなど全くないのだからこのケースでは相応の慰謝料を請求できると言ってくれたらしい。
友達はそれで裁判を起こすことを決めたそうだ。慰謝料の請求額は60万円ぐらいだったと思う。
友達は真面目だし、誠実な人柄なので新しい学習塾の学生バイトの人も証人になってくれ、有利な証言をしてくれたらしい。それですんなり勝訴することができた。
もっとも、裁判に移る前に友達の側の弁護士がその経営者に示談を申し出たのだが、にべもなく断ったそうだ。全面的に争う姿勢なのかと思いきや、向こうは弁護士もつけず、一審で出された判決をそのまますんなり受け入れたそうだ。示談のほうが安く済んだのに、その上争う考えもないのになぜ裁判に持ち込んだのか、友達も弁護士もなぞだったそうだ。
裁判を無事終えた友達は、弁護士は素人とは手並みが全く違う印象を受けたそうだ。示談から裁判に至るまでの流れ、相手がどういう態度にでたらこちらはどう迎え撃つかというシミュレーションの明確さ、法律的な知識、過去のおおよその判例のあらましなどなど、かなり凄いらしかった。素人は弁護士と法律でケンカしたらまず勝てないと思ったそうだ。
でも、その弁護士は時間的にルーズで2時間待たせたあげく15分しか状況説明を行ってもらえなかったり、相談の開始時間を確認するのを忘れて、結局相談料は支払わないで済むことになってしまったりと、頭脳の明晰さと日常のあやふやさがかなり乖離していて、面白くて楽しい人だったそうだ。
僕は友達の話を熱心に聞いた。弁護士や裁判の世界はまるで門外漢だからそれらの話はとても面白かった。

この記事はブログルポの弁護士特集の依頼により執筆しました。
友達は前の学習塾の講師仲間と2人で新しい塾に移った。ところが新しい塾で働き出して一ヶ月も経たないうちに、突然解雇されてしまった。理由は労働組合を作ろうとしたかららしい。友達はそんな動きなど微塵も行ったことがなかったので非常に驚いた。詳しい説明を求めたが経営者にてんで相手にされない。新しい塾の講師に話を聞くと、その塾はアルバイトの学生を講師に多く使って授業を回していたのだが、専任講師である社員の比率を高めようとして2人を招聘したらしい。だが、かなりのどんぶり勘定で経営していたので、専任講師を2人抱えると利益が下がってしまうことを2人に給与を支払う段階になって初めてわかって、すぐに首にしたのだそうだ。いい加減な経営をして、気分ひとつで解雇するのだから、首にされる側はたまったものではない。
友達は、親戚の人にとある弁護士を紹介してもらって相談した。不当解雇で民事訴訟を起こしても勝訴になるケースはそう高くないらしいが、組合をつくることは解雇の理由にならないし、またそんな動きなど全くないのだからこのケースでは相応の慰謝料を請求できると言ってくれたらしい。
友達はそれで裁判を起こすことを決めたそうだ。慰謝料の請求額は60万円ぐらいだったと思う。
友達は真面目だし、誠実な人柄なので新しい学習塾の学生バイトの人も証人になってくれ、有利な証言をしてくれたらしい。それですんなり勝訴することができた。
もっとも、裁判に移る前に友達の側の弁護士がその経営者に示談を申し出たのだが、にべもなく断ったそうだ。全面的に争う姿勢なのかと思いきや、向こうは弁護士もつけず、一審で出された判決をそのまますんなり受け入れたそうだ。示談のほうが安く済んだのに、その上争う考えもないのになぜ裁判に持ち込んだのか、友達も弁護士もなぞだったそうだ。
裁判を無事終えた友達は、弁護士は素人とは手並みが全く違う印象を受けたそうだ。示談から裁判に至るまでの流れ、相手がどういう態度にでたらこちらはどう迎え撃つかというシミュレーションの明確さ、法律的な知識、過去のおおよその判例のあらましなどなど、かなり凄いらしかった。素人は弁護士と法律でケンカしたらまず勝てないと思ったそうだ。
でも、その弁護士は時間的にルーズで2時間待たせたあげく15分しか状況説明を行ってもらえなかったり、相談の開始時間を確認するのを忘れて、結局相談料は支払わないで済むことになってしまったりと、頭脳の明晰さと日常のあやふやさがかなり乖離していて、面白くて楽しい人だったそうだ。
僕は友達の話を熱心に聞いた。弁護士や裁判の世界はまるで門外漢だからそれらの話はとても面白かった。

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